「木の教えから」

2020.11.07

今回、建物について勉強する中で昔の建物の良さについて少し紹介したいと思います 。


当時から私は、新しい時代の建物や最新の建物の形状にしか興味はさほどなかったのですが、それを知ってか知らずか、一緒に働いている、木の材質やプレカット知識豊富な松山さんからこの本を読めと言われて「木の教え」という1冊の本渡されたのでした。


昔の建物なんてと思いつつ軽い気持ちで読み始めいつの間にかおおはまりで一夜で読み終えました。
なんと日本の建築は素晴らしいのかと感動してしまいました。

いろいろ紹介したいことは多々ありますが、皆さんも是非とも読んでください、。


その中でも私が気に入った箇所は、垂木についての記載内容です 。

建物で一番傷みやすいのは屋根の軒先ですが、その軒を支えるのは垂木です。
なにせ垂木の先端は常に日に当たり、風邪に吹かれ、雨にさらされているわけです。



よって当然腐るわけです 。



腐れば取り換えるということになるのでしょうが、建物によっては多くの垂木を使っていますから、そんなに簡単にとりかえるなんてできないです。そこで当時の宮大工は垂木の寸法のお尻を長くしておいて、腐ったら前に押し出すようにしています。


お寺などでは表に見える部分はきちんと化粧して、後ろの予備の部分は荒削りのまま、長さもまちまちに残しています。つまりは垂木が痛むことに対して観察してどうすべきか工夫があるわけです 。「手間をおしむような、今さえよければいいという考えからはこうした知恵は生まれてこない」と書かれています。 時代の背景もあるでしょうが、現在私たちはいかに効率ばかり考えた短期的な利益だけを求めてしまっているかを深く考えるきっかけともなりました 。

図:「木の教え」塩野米松 P52 より抜粋


まさにその考え方がきっと「最低基準をみたすこと」、「規則さえ守ればいいこと」、「言われたことをやりさえすればいいこと」に繋がってしまっているのだろうと思います 。



もっと長い目で本質を見ることができなければいい家つくりなんてできないのだろうと感じます。


効率優先の現代社会ではその重要さに気づけないとは思います。


今回木に興味を持つことができましたし木が多くのことを教えてくれるものだと思いました。




松山さん本を貸してくれてありがとう 


(ちょっとブログ的になりましたが今後も木の素晴らしについても掲載できればと思ってます)

担当:構造設計部 By 宮原