「木の教えから パート2」

2020.12.24

前回、木の教えが好評でしたのでもう一つだけ掲載します。

今回は「節を生かす」についてです。
木には節があるわけですが、節が沢山ある木は結構嫌われていると思います。
柱などは節がないほど喜ばれるし値段も高いですよね。
私もその程度の感覚でした。
たまに新築の現場を見学した時に節が多い木だけど大丈夫かなって思うことがあります。

 
 実は、節には2つの種類があるようです。
一つは「死に節」、もう一つは「生き節」らしいです。

 
「死に節」は字の如くというか枯れ枝となった枝の根本の跡なので、力を加えると抜けて穴になり「埋め木」を行う必要があります。その「埋め木」にかなり労力が必要なために嫌われます。

私も節にはそのイメージしかなかったです。


「生き節」は、見た目は節ですのでやはり見た目だけで嫌われるようですが抜けることはないようです。ただ節にひびは入ることがあるようです。

しかし、そんな節にも長所があって、例えば杉の板って割れやすいのですが節があると、そこで割れは止まるらしいのです。節のある木は割れに強いのです。
よって昔は舟用の杉の木はわざと節の多い木を使っていたようです。
それでも節に筋があったり欠けたりしやすいために穴や隙間、ひびは埋めています。

 つまり欠点と思っていた部分がやり方次第で欠点を補えて、他にはないような強度を手に入れることもできるとのことです。
昔の人は「使いづらいから捨てる」「使いづらいから使わない」ではなく、その癖を生かすことを考えていた、ということです。

 
 物に不自由がない時代のためか、使い捨ての時代のためかそういった感覚が薄まっていることに気づかされました。
人材についても同じとは思います。
いかに真剣にむきあって、良い部分を引き出し、悪い部分を修正していくか、修正次第ですごい人材になる可能性もあるわけです。

 
 今の時代、特にコロナの影響化の中、新たな働き方や価値観が生まれてくる中でこそ、木と昔の人教えを学ぶべきなのかもしれないです。

担当:構造設計部 By 宮原