構造計算が必要な理由3

2021.04.06

こんにちは、濵邉です。みなさんいかがおすごしでしょうか?

前回の構造計算が必要な理由2(ポイント④・⑤)に引き続き、
今回は応力度・剛性率チェック(ポイント⑥・⑦)についてお話ししたいと思います。


◆初めに「ポイント⑥」層間変形角 についてです!

(層間変形角・・・「層間変位」をその階高で除したものです。)
地震の揺れによって建築物が変形する際に、各界の床にその真上・真下の床との、水平方向における変形の角度のことを指します。

壁量計算での場合
行われていません。

 
許容応力度計算での場合

1/150以下で計算します。
(しっかりと外装材などを変形に耐えれるよう工夫をすれば、層間変形角1/120以下に緩和することも可能です。)


◆次に「ポイント⑦」剛性率チェック についてです!

(建物の高さ方向の硬さのバランスを表しています。)
(剛性率・・・各階の変形しにくさと当該階の変形しにくさの比率のことです)
1995年の阪神・淡路大震災で、ピロティーのように1階に壁が少ない空間は、剛性率が低く1階に大きな被害が目立ちました(-_-)
剛性率は階数ごとに均等になるようにされておりますが、剛性率が階数ごとに違った場合、
地震で揺れた際、剛性率が低い階に揺れの被害が集中する可能性が高くなります。

壁量計算での場合
行われていません。

 

許容応力度計算での場合
剛性率を0.6以上とするのが一つの目安です。
(ですが、平屋建ての場合は、上下階の硬さのバランスを確認する必要がないため考える必要はありません。)
また、剛性率が0.6未満でも、割増係数を考慮した必要保有水平耐力を、建物の耐力(保有水平保有水平耐力)が満足していればよいです。


これで構造計算必要シリーズがラストとなりました(T_T)
では、7つのポイントについて軽くおさらいしておきましょう。

上の表を見てわかるように壁量計算は構造計算ではなく建築基準法に沿った最低基準の計算(簡易計算)なのです。


許容応力度計算の必要性についておわかりいただけましたか?

初めはコストも時間もかかるし義務化されてるわけでもないし…

メリットがない、と思うかもしれません。けれども、日本は10年に1度は大地震が起きています。
地震があっても、生活が続けられる家がいいですよね。

許容応力度計算で軽い修復のみで住めるのか、簡易計算にしてしまったがために全壊に近い状態で建て直さねばならない家とでは、その後の人生に天と地の差があると思います。

地震が起きて建物が崩れてから、「許容応力度で耐震等級3取っておけばよかったなぁ」では遅い、と私は思います。


以上、構造計算が必要な理由でした~(#^^#)

次回は内容が決まり次第投稿させていただきます‼