構造計算が必要な理由2

2021.01.09

新年あけましておめでとうございます。
昨年は、一層のご愛顧誠にありがとうございました。
本年もよろしくお願いいたします。
年末から年始にかけて、どんなお休みを過ごされましたか?
私(濵邉)はテレビを見ながら、年に一度しか食べられないお雑煮を食べました。
(寝正月です…(-_-) )


本題にうつります。
前回の構造計算が必要な理由1(ポイント①~③)に引き続き、
今回は、応力度・偏心率チェック (ポイント④・⑤)についてお話ししたいと思います。


◆初めに「ポイント④」応力度チェック についてです!

(応力度・・・単位面積当たりの力のことです。)
外からの力(地震・台風)がかかると柱・梁などの部材にその力が伝わります。
その部材が持っている耐力以上に力がかかると折れてしまいます( ;∀;)

壁量計算での場合
規定はありません。柱・梁等は経験と勘で決めています。

 
許容応力度計算での場合
部材に設定した許容応力度を応力度が上回っていないか確認します。
ちなみに応力度ですが短期と長期がありまして、政令で、材料別に強度が設定されます。部材にどれだけの力がかかりどの程度で損傷するかなど、チェックします。


◆次に「ポイント⑤」偏心率 についてです!

(偏心率…重心と剛心との距離のねじり対抗に対する割合のことです。)
数値が大きいほど偏心の度合いが大きいことになります。
→耐力壁等の水平耐力抵抗要素 平面的な偏りの大きいことを表しています。
1995年の阪神・淡路大震災で、片側に壁がよったバランスの悪い建物に大きな被害がでたことをおぼえているしょうか?
そのため、2000年以降4分割法が導入されるようになりました。!(^^)!

壁量計算での場合
4分割法を行っています。


許容応力度計算での場合
構造計算を行う際、建物規模や使用材料(鉄骨、鉄筋コンクリート、木)によって必要となる計算の種類が違い、偏心率の制限も変化します。(重心と剛心を近づける作業)
1つの目安として偏心率0.15があります。ルート2と呼ばれる「許容応力度等計算」では、あまり高度な検証を行わない代わりに偏心率を0.15に制限しています。 ルート3と呼ばれる「保有水平耐力計算」では偏心率の制限はありませんが、0.15を超えると地震力を最大1.5倍まで割り増す必要があります。

偏心率が0.15以下となっていれば、偏心の小さい建物と言えます。



ちなみに壁や柱が偏在していたり重量が偏っていたりすると風や荷重を受けた場合、建物が崩れやすくなります。

今回のチェックでは壁量計算と許容応力度計算の違いが大きくわかったのではないかなと思います。
本日はこの辺で失礼いたします。
次回は、層間変形角・剛性率チェック についてお話したいと思います。